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コラム

“Everyday Magic”の魅力

コラムのタイトル「EVERYDAY MAGIC(エブリディ・マジック)」は、児童文学における物語類型のひとつを表す言葉でもあります。一言でいうと、現代のリアルな日常の中に、魔法や異世界の住人がひょっこり現れる物語のことを指します。「ロー・ファンタジー」というジャンルに分類され、異世界を冒険する「ハイ・ファンタジー」とは異なり、以下の特徴があります。

物語の舞台は自分の家や学校などの「日常」で、魔法や不思議な出来事の入口となるのは、近所の路地裏や不思議なアイテムなどのささいなもの。魔法の存在を知っているのは主人公(子どもたち)だけで、大人は気づかない、という設定が多いのも魅力です。日常のすぐ隣に不思議が潜んでいるワクワク感を楽しめる、非常に人気の高いジャンルです。

栄子さんの代表作『魔女の宅急便』も「Everyday Magic」のジャンルに属しているといえます。「Everyday Magic」のだいご味は、もしかしたら自分の身の回りにも魔法があるかもしれないという期待感を抱かせてくれるところ。このジャンルが教えてくれるのは、日常は、見方ひとつでいくらでも刺激的になるということ。

何気ない景色の中に「もしも」を想像するだけで、何気なく過ごしている毎日が輝き出すかもしれません。

参考:『児童文学の教科書(改訂新版)』玉川大学出版部 川端有子/著

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